産室の中のシラヒゲハエトリ♀


11月17日の投稿でご紹介したシラヒゲハエトリ♀ですが、今回はその後の様子です。前回の撮影から2-3日後には気付いたら産室を作って中に篭りました。
5日後、その産室を光にかざしてみると産卵してるようです。



産室の中で卵を守るシラヒゲハエトリ♀

Nikon D7100 AF Micro-Nikkor 60mm/f2.8D; w/ET-A*; mag x1.8 1/250 f8 ストロボ2灯

フォーカススタッキング50カット ZereneStackerで深度合成
*:ET-AのETはExtension Tubeの略 ケンコーデジタル接写リングを使用しています。便宜上36mm=A, 20mm=B, 12mm=Cと記しています。
産室を無闇に開けて放棄されても困るので、しばらく放っておいたのですが、産卵からさらに5日後、意を決して産室を開いてみました。上の写真がその時の様子です。
産室は蚕の繭とまではいきませんが、予想以上に頑丈に作られているのと、粘着質があるので、眉切りバサミで切り開いたのですが、刃にまとわりついて切り辛いものでした。
刃を入れている最中、さすがに産室の中で慌てていましたが、産室から逃げようともせず、卵を守っている姿を見ていると、母性には生物の隔たりがないことを教えてくれます。
卵は15個前後でした。産卵から5日経っていますが、これほどの卵がお腹に入っているのが信じられないほど卵の個々の大きさと全体量が大きいのに驚かされました。
抱卵中のシラヒゲハエトリは全く動じません。卵から離れようとしないのです。微動だにしないので、フォーカススタッキングの撮影には理想的でした。

結局3枚分、200カットあまりを撮影して、撮影を終えました。
撮影翌日に産室を見ると元どおりに修復されていました。

それにしても母は強しです。クモも動物も人も変わりませんね。

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